こんにちは、もち麦です!
「独学で第二種電気工事士の筆記試験に合格したい!」と思っている方は、多いのではないでしょうか。
元電気工事士講座の販売員だった私(ド文系・数学苦手)ですが、実は自社の通信講座を使わずに、こっそり独学で勉強し、筆記試験に合格しました。
独学で筆記試験を攻略するコツは、大きく3つあります。
難易度が易しく出題頻度が高い分野から勉強すること、隙間時間を有効に使うこと、過去問を解くことです。
実際にどういうことなのか、具体的に見ていきましょう。
この記事はこんな人にオススメ☆
・独学で第二種電気工事士の筆記試験に合格したい人
・学習方法を独学と通信講座で迷っている人
・独学の勉強方法に自信がない人
筆記試験の仕組みをおさらい
まずは、少しおさらいをします。
第二種電気工事士の筆記試験では、暗記問題と計算問題の2パターンが出題されます。
配点は暗記問題が80点分、計算問題が20点分出題されます。
100点満点中60点以上取れば合格なので、暗記問題だけで合格できます。
おさらい程度にさらっとお伝えしましたが、この仕組みについて「初めて知った!」という方は、下記の記事を読んでいただくと、より理解できると思います。
難易度が易しく出題頻度が高い分野から勉強
1つ目のコツは、難易度が易しく出題頻度が高い分野から勉強することです。
実際に出題されている分野が下記となります。
計算問題 | 暗記問題 |
①電気に関する基礎理論 | ③電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具 |
②配電理論及び配線設計 | ④電気工事の施工方法 |
⑤一般用電気工作物の検査方法 | |
⑥配線図 | |
⑦一般用電気工作物の保安に関する法令 |
これらを出題頻度と難易度で分けてみると、下記のようになります。
難易度が易しく、出題頻度が高い分野は、「③電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具」です。
逆に、難易度が難しく出題頻度が低い分野は、「②配電理論及び配線設計」です。
右上にある分野から左下にある分野へ向けて攻略していくと、独学でも効率的に点数を取ることができ、合格へ近づきます。
初心者や数学が苦手な方は、下記の順番を参考に勉強してください。
初心者・数学が苦手な人の勉強順番例
③電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具⇒⑥配線図⇒④電気工事の施工方法⇒⑤一般用電気工作物の検査方法⇒⑦一般用電気工作物の保安に関する法令⇒①電気に関する基礎理論⇒②配電理論及び配線設計
逆に、数学が得意な方が計算問題を最後に勉強するのは勿体ないです。
そういった方は、下記の順番を参考にしてください。
数学が得意・暗記が苦手な人の勉強順番例
③電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具⇒⑥配線図⇒④電気工事の施工方法⇒①電気に関する基礎理論⇒②配電理論及び配線設計⇒⑤一般用電気工作物の検査方法⇒⑦一般用電気工作物の保安に関する法令
あくまでも目安なので、みなさんが1番勉強しやすく得点できる順番で勉強してくださいね。
計算問題を捨てるのも一つのコツ
勉強の順番を説明しましたが、初心者の方や数学が苦手な方は、計算問題の分野(①電気に関する基礎理論、②配電理論及び配線設計)を勉強するのは時間がかかってしまうかもしれません。
暗記問題をまだ勉強していて計算問題に取りかかる余裕がないような人は、計算問題の分野を捨ててしまうのも1つのコツです。
暗記問題が中途半端な状態では合格できないので、割り切って暗記問題で60点以上得点することも大切です。
ただ、計算問題を勉強する余裕があるのに、「初心者だから」「数学が苦手だから」という理由で、最初から計算問題を諦めてしまうのは、勿体ない気がします。
実は、すべての計算問題が難しいわけではなく、独学でも攻略できるような問題も数問あります。
計算問題で数問だけでも解けたら、気持ち的にも余裕が生まれます。
初心者で数学が苦手だった私も数問だけ計算問題を解けました。
隙間時間を有効に使う
2つ目のコツは、隙間時間を有効に使うことです。
第二種電気工事士の筆記試験は、8割が暗記です。
また、図①のような「これは何?」というような単純な問題が出題されているため、1問にかかる時間は短いです。
そのため、机に向かってずっと勉強する必要はなく、通勤時間などの隙間時間を有効活用していくことがコツです。
図①
実際に私が行っていた隙間時間も使った勉強方法を説明します。
①その分野を参考書で勉強
②その分野の問題を解きながら暗記
③何回も間違えた問題や疑問に思った問題を参考書で復習
具体的に説明する方がわかりやすいと思うので、今回は出題頻度が高い「電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具」の分野を勉強しているとします。
その分野を参考書で勉強
まずは、「電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具」の分野を参考書で勉強します。
そのときは「なるほど~」程度で、完璧に暗記できていなくても大丈夫です。
私の場合、参考書が大きかったのと、初めて知るような内容で理解するのに時間がかかったので、1時間程度は時間が取れるときに、机に向かって自宅で勉強していました。
主に休日に勉強していました。平日だと、業が少なく家に帰ってから1時間以上勉強できそうな日に確認していました。
その分野の問題を解きながら暗記
私の場合、スマホのアプリを使ってひたすら問題を解いていました。
最初は、ほとんどわからないのでカンで正解したりもします。
合っていても間違っていても何度も解いていくうちに、だんだんと慣れていき、「あ、この問題さっきみたかも」と、確信をもって正解を選べるようになります。
スマホで簡単に勉強できるので、平日の移動時間や寝る前の時間など、5分でも時間があるときは隙間時間で勉強していました。
時間があったとしてもどうしても勉強したくないときは、割り切って休憩しました。
何回も間違えた問題や疑問に思った問題を参考書で復習
「②その分野の問題を解きながら暗記」を繰り返していくうちに、ある程度確信があったのに間違ってしまった問題などでてきます。
私の場合、下記のような間違いをしました。
図①
図②
パッと見たところ、雰囲気がよく似ているため、図①と図②がごちゃ混ぜになっていました。
図①は漏電遮断器、図②は配線用遮断器です。
このようなことが起こってしまう理由の1つは、問題の違いをまだきちんと暗記できていないことです。
きちんと理解するためには、間違った問題をスクリーンショットしておき、時間があるときに参考書で確認するとミスが起こりにくくなります。
私は、自宅に帰ってからそういった問題を参考書で復習しました。
問題にもよりますが、15分程度時間があれば復習できます。
また、単純に何回も間違えてしまう問題もスクリーンショットを撮っておき、隙間時間で復習していくと徐々に正解できるようになります。
過去問を解く
3つ目のコツは、過去問を解くことです。
お伝えした通り、過去問からよく似た問題が出題されます。
独学だけでなく通信講座で勉強する人も、過去問を解くことは大切です。
私の場合、6試験分の過去問で演習し、カンで選んだ問題は除いて70点程度、得点できるようにしました。
まとめ
今回の記事では、下記のようなことをお伝えしました。
・暗記問題が80点分、計算問題が20点分出題される
・難易度が易しく出題頻度が高い分野(電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具)から難易度が難しく出題頻度が低い分野(配電理論及び配線設計)の順番で攻略する
・計算問題に取りかかる余裕がない初心者は、捨ててしまうのもコツ
・スマホのアプリなどを使って隙間時間でひたすら暗記
・過去問は必ず解く
最初は、解いていてもわからない問題がほとんどですが、何回も繰り返していくうちに理解できてきます。
独学での合格を目指して、みなさん頑張ってくださいね。
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