こんにちは、もち麦です!
「第二種電気工事士の技能試験は70%だから簡単に合格できそう!」と思っている方はいませんか?
表面上は70%の合格率ですが、実はこの70%の中には学科免除者も含まれています。
初めて技能試験を受験した人の合格率(学科免除者を除いた合格率)を見てみると、50%前後ということがわかりました。
初めて技能試験を受験した人の半分が不合格になると思うと、きちんと対策しないと難しいということがわかりますよね。
今回は、初めて受験した人の合格率の推移や不合格にならないための勉強方法などお伝えします。
この記事はこんな人にオススメ☆
・初めて第二種電気工事士の技能試験を受験する人
・技能試験の本当の合格率を知りたい人
学科免除者は前回技能試験に落ちた可能性が高い
第二種電気工事士の学科免除者は、第三種電気主任技術者の資格を持っている人、認定校を卒業した人が多いですが、ほとんどの場合、前回の試験で学科は合格して技能は不合格になった人です。
そのため、今回の技能試験は初めてではなく2回目ということなので、経験値もあり練習回数も初めて受験する人より多い可能性があります。
また、もし今回の2回目で技能試験を不合格になった場合、次回からは学科試験から受験しなおさないといけません。
そのため、今回の技能試験は全力で勉強している方が殆どだと思います。
そう考えると、2回目の受験で学科試験免除者は合格している人が多いように思います。
第二種電気工事士の学科免除者の詳細は、下記を参考にしてください。
・学校教育法による高等学校若しくは旧中等学校令による実業学校又はこれらと同等以上の学校において、電気工事士法で定める電気工学の課程を修めて卒業した方
・第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の取得者
・旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の有資格者
・改正前の鉱山保安法第 18 条の規定による試験のうち、電気保安に関する事項を分掌する係員の試験に合格した方
・旧自家用電気工作物施設規則第 24 条第1項(ヘ)及び(ト)の規定により電気技術に関し相当の知識経験を有すると認定された方
参照:電気技術者試験センター
技能試験の表面上の合格率は70%前後
上記は、(一財)電気技術者試験センターが公表している技能試験の受験者数と合格者数より作成した合格率の推移です。
見てわかる通り、70%前後の合格率となっています。
これだけを見ると、簡単そうに感じてしまいますよね。
ですが、こちらは学科免除者を含めた合格率となります。
1回で技能試験に受かる人の合格率は50%
先ほどもお伝えした通り、学科免除者のほとんどは今回の技能試験は2回目です。
そのため、2回目の技能試験では合格している人が多いと思います。
学科免除者を除いた合格率と学科免除者を含めた合格率の推移を表にしてみると、下記のようになりました。
比較してみてわかる通り、学科免除者を含めるか含めないかでかなりの差が出ています。
1回目で技能試験に受かる人の合格率(学科免除者を除いた合格率)は、50%前後ということがわかります。
学科免除者を含めた一般的な合格率と比べると、10%前後の差が生まれていることがわかります。
平成30年度は約20%も差がでています。
このことを知らずに、「技能試験の合格率は70%だから簡単だ」と思っていると、不合格になります。
2人に1人が不合格になってもおかしくない試験なので、初心者にとっては難しいです。
この事実をきちんと理解し、気を引き締めて対策することが大切です。
不合格にならないためにすべきこと
不合格にならないためには、①技能試験の特徴についてきちんと確認すること、②実技の練習時間をしっかり確保することが大切です。
①技能試験の特徴についてきちんと確認する
13問の候補問題の中から1問が技能試験で出題されます。
事前に出題される問題がわかっているので、13問分しっかり対策することが大切です。
対策方法としては、「単線図から複線図に描きかえる⇒各器具の実技を練習する⇒全体を通して最後まで完成させる」という3つの手順が必要です。
また、制限時間40分以内に完成させなければいけません。
この40分という時間は、しっかり練習していないと間に合わない時間となります。
時間を意識して練習することも大切です。
②実技の練習時間をしっかり確保すること
不合格になってしまった原因の1位といっても過言ではないくらい、練習時間を取れていない人が多いように感じます。
仕事が忙しい人も多いと思いますが、技能試験は実技に慣れないと合格できません。
さらっと練習して合格できるのであれば、技能試験の合格率はあそこまで低くありません。
不合格になりたくなければ練習時間を確保して実技に慣れるのみです。
もちろん最初は、何が何だかわかりません。
ですが繰り返し練習していくうちに、工具の扱いに余裕がではじめ、各器具の実技も慣れていき、制限時間内に完成できるようになります。
私も初心者だったので技能対策をし始めたときは難しいと思い、合格できる気が全くしませんでした…笑
まとめ
今回の記事では、下記のようなことをお伝えしました。
・表面上の技能試験合格率は70%であるが、この中に学科免除者も含まれている
・学科免除者は、今回の技能試験が2回目である場合が多く、今回で合格する可能性が高い
・1回で技能試験に受かる人の合格率(学科免除者を除いた合格率)は、50%前後で低い
・不合格にならないためには、技能試験の特徴についてきちんと確認すること、実技の練習時間をしっかり確保することが大切
学科試験に比べると難しい試験となりますが、きちんと対策を行えば初心者の方でも1回で合格することができます。
みなさんが、1回目の受験で合格することを応援しています。
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